I-OPEN Central
共創ハンズオンプログラム
アジェンダオーナー紹介

河野愛子/賈慷誠(カ コウセイ)情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 修士課程

「周辺視」の映像技術の活用シーンの開拓

私たちは、中心視では見えず、周辺視では見えるユニークな映像の作成・表示技術で新しい知覚体験をもたらすことができます。芸術作品の制作の過程で発見した手法で、意図しないままイメージが目に入る幻視のような体験に対する興味が源流です。特殊な装置を必要としない、体の仕組みを通じて知覚される異質な体験を生み出せるこの技術の活用可能性について、アイデアを求めています。現状で具体的な活用は白紙の状態ですが、移動空間における広告や舞台演出、空間演出などでの用途が考えられます。それらの用途でのより踏み込んだ内容や、他の利用の検討など、関心をお寄せいただける方々と気軽に意見を投げ合える場を持つことを望みます。

高木奈津美ファミーユ株式会社

女性の働き方支援・主婦BPO事業運営の拡大

私は富山で、子育てや家庭と両立しながら働きたい女性が諦めずに活躍できる社会を目指し、主婦コミュニティの運営とチーム型BPO事業を行っています。家庭の事情で働き方に制約のある女性が、自宅や地域で能力を活かしながら安定した収入を得られる仕組みを整えることで、女性の働き方の選択肢を広げるだけでなく、地域企業の人材不足解消や業務効率化を実現することができます。女性がライフステージに左右されず、やりたいことを追求できる社会を広げるためには、業務管理や教育体制のノウハウ、資金面の支援、企業・行政とのネットワーク構築、そして情報発信力が不可欠であり、これらを整えることで活動の影響力をさらに拡大させたいです。

山下玲香名古屋短期大学 現代教養学科 准教授

短大生と地域企業の連携を生む学習プログラムの仕組みづくり

短期大学の学生が、地域の企業との協働で社会と接点を持ち、実践の活動で課題解決力を高めるプロジェクト型の学習プログラム作りに着手しています。現在は、2年のゼミ生7名が、東浦町の企業のリサイクルガラス資材を用いてアクセサリやキーホルダーを制作、販売する活動を通じて、廃材やリサイクル資材を活用した価値創造に挑戦中です。専門教育とは異なる教養系の学科であることや、活動時間が限られる短期大学という特性に向き合いながら、学生が地域との関わりを通して意欲と自信を高め、企業も「人を育てる」パートナーとして前向きに関われるような、短期大学ならではの学習プログラムの設計を、共創・協働により作り上げていきたいです。

松浦克彦株式会社picks design

ARによる業務省力化と地域魅力の体験デザイン

地域の農業・食文化・観光体験を、ARグラスを活用した没入型体験として再構築するプロジェクトを進めています。現在、豊橋市の観光農園で「AR体験システムによる収穫体験モデル」の実証を計画中です。ARを用いることで、来園者は果実の情報や園内のクイズなどを楽しむことができ満足度を高めながら、スタッフが園内を案内する労力の省力化を実現できます。今後は農業だけでなく、地域の職人・商店・教育現場などへも展開し、まち全体を学びと発見の場に変えていきます。異なる領域への応用可能性を広げ、共創を通じて地域全体の価値向上を目指すために、さまざまな分野の専門家や地域の方々からアドバイスや意見をいただききたいです。

齋藤肇有限会社ドラッグストアー・カミヤ

ビジネスケアラーを抱える企業の経営課題を解決する支援プログラムの構築

40~50代の企業の中核人材をターゲットとした「ビジネスケアラー支援プログラム」の構築を目指しています。近年、仕事と親の介護を両立する「ビジネスケアラー」が増えています。彼らの負荷増大は、企業にとっても介護離職や生産性の低下、企業ブランド価値の低下など、多くの経営リスクが懸念されます。一方で、多くの企業で「介護」を経営課題と捉える意識はまだ低いのが現状です。薬局経営で培った地域連携力と課題解決力を活かし、介護による経営リスクを下げることに関心のある企業や、サービスの届け方を再設計したい高齢者向けサービス事業者とともに、ビジネスケアラーを軸とした新規事業の仕組みづくりを進めたいと考えています。

河辺祥代ソフィア・アカデミア合同会社

チームで課題を解決する「協働的な学び」の創造

私の活動のコアとなるアイデアは、テストの点数や偏差値を重視する「競争的な勉強」から、チーム一丸となって課題を解決していく「協働的な学び」への価値転換です。それは、探究力、情報リテラシー力、思考力、発想転換力を土台にした表現力、傾聴力などです。それらの「学び」は個人や社会の未来を切り開く糧となります。既存のあらゆる教育機関なども含め、それぞれの長所を活かし、短所を補い合いながら、地域の「学び」の支援を包括的に行っていきたいです。学校や教育関連、さらには社内教育に携わる企業や個人の方と対話・協力を推し進めるために、具体的にどのように連携していけばよいのか、みなさんと検討の場を持つことを希望します。

桃田邦年マービン貿易株式会社

“預けない手ぶら旅”と脱炭素化を実現するソリューションの展開

“預けない手ぶら旅”を標準に!を目指し、衣類乾燥バルーン「コツカンエアロダクト」を提案します。旅の衣類について客室内で「洗う→乾く→着る」を完結させることで、荷物を小型・軽量化。空港で荷物を預ける煩わしさから解放され、疲れない身軽な旅が実現するほか、飛行機の燃費向上にも貢献します。脱炭素化を目指すエアラインや空港、旅の手続き向上を図るビジネストラベルマネジメントや旅行会社との連携により、ホテル客室や空港での実証実験や、荷物軽量化による燃費向上とCO2削減値の相関データの取得・公開などを進めたいほか、「預けない手ぶら旅」を大きなムーブメントにするためにPR・マーケティングの支援を希望します。

森 健一TSUYOMI株式会社

水なし口腔ケア「歯みがきタブレット」の防災アイテム化

災害時や外出時でも水を使わずに手軽に口腔ケアができる「歯みがきタブレット」を研究開発・販売しています。噛んで吐き出すだけで完了するため、被災地での感染リスク低減や健康維持に貢献できるほか、日常の外出先やアウトドアでの口腔衛生維持にも最適です。災害が多い日本において、本製品を防災備品と日常利用品の二軸で普及させ、地域社会全体の健康維持とQOL向上に寄与します。弊社にはJAXA/NASAの安全審査をクリアするなど極限環境下での口腔衛生維持の知見があります。自治体、歯科関連団体、および大手小売・流通企業との共創を通じ、防災備品としての採用や、現場での利用実証、流通網の構築を進めたいと考えます。

三原菜央特定非営利活動法人スマイルバトン

不登校児の学びと親の就労を支える場づくり

NPO法人スマイルバトンの「学藝の森CoE(こえ)」は、公立学校に近い経済負担で通える不登校児童生徒向けのオルタナティブスクールです。“子どもの学び”と“親の働く”をつなぐ二層構造のスクールモデルとして、カリキュラム(基礎+探究)と就労支援(保護者が付き添い時間に働ける仕組み)をパッケージ化し、地域に合わせて再現できる設計にしています。今後はこのノウハウをオープンソース化し、全国の自治体・団体に提供したいと考えています。企業や行政との協働により新たな教育インフラとして展開することで、地域の人材循環や女性の就労支援にも貢献。子ども・保護者・地域が共に育ち合う中部発の社会モデルの確立を目指します。

戸松裕登株式会社丸菱製作所

製造業のスキルマーケット化によるものづくり市場の開放

町工場の「技術」や「工程」などを商品化し、出品・検索・取引までを一貫して行える製造業向けフリマサイトASNAROを運営しています。中小製造業が、リソースをシェアすることで稼働率を高め、そして他社のリソースを借りることで新たな仕事の機会を創出することが可能となります。この取組は、多重下請け構造の変革や、多様な直接取引の実現による価値向上など、日本のものづくりを支える新しい仕組みにつながります。地域金融機関や商工会、自治体、メーカーといった「中小製造業の身近な支援者」との協働により登録企業を広げていきたいと考えています。また、地域ごとにプラットフォームの運営パートナーを広げることも期待しています。

吉川圭太DERA-DESIGN

砺波市で新しいチャレンジを共創する“ハブ”を作りたい

砺波市で新しいチャレンジを始めたい人を応援する場を、民間主導で立ち上げます。この取組で、若者や多様な人材の起業・創業を後押しする仕組みを実現します。多様な人々やアイデアをつなぎ、新たな共創を生む“ハブ”を作ることで、地域に共創が生まれるコミュニティを築けると考えています。その準備段階として、Fabスペースでのデジタルものづくりや、コワーキングスペースづくりを進めています。私はデザイナーとして、人に内在する強みを言語化・視覚化して、本人や周囲の人々に伝わる形へと導くことができます。そんな私と一緒に、地域のクリエイターや起業家が交流・成長できるコミュニティづくりを進めてくれる仲間を求めています。

勝間亮

地域の宇宙ビジネスの創出・活性化

東三河を中心に地域の企業の様々な「宇宙ビジネス」へのトライを創出・支援しています。中部のあらゆる企業に対し、宇宙ベンチャーや宇宙ビジネスへ新たなトライができる支援プラットフォームの構築に挑戦を拡大しています。新規事業創発を目指している企業に、宇宙ビジネスへ関心を寄せていただき、宇宙領域でのシーズやスタートアップをつなぐことで、オープンイノベーションが創出できるほか、宇宙と他用途のデュアルユースによる価値づくり実現すると考えます。机上の話に留まらず、ものづくり的なトライ&エラーを可能にし、地域側での宇宙ビジネス創出~実証実験までの支援スキームを作り上げることを目指します。

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