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北海道から沖縄までネクストクリエーターが集結! 〜SPAJAM2016序盤戦を振り返る(東京B予選)

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ネクストクリエーターが腕を競うハッカソン競技会「SPAJAM2016」の序盤戦振り返り。今回は、4/16,17に株式会社ドワンゴで行われた東京B予選です。

参照:SPAJAM2016公式サイト

▼ファイナリストたちの挑戦
東京B予選は、参加者も多様なチームがそろい、互いに好敵手と呼べる存在が目立ちました。

昨年のファイナリストたちが、東京B予選にも登場。東京Bでは、昨年は同じチームだったファイナリストたちが、今年はそれぞれ仲間を募って、別チームで参戦。「ちゅらゴンズ」と「OKMTV」の2手に分かれ、それぞれが新しい挑戦をしかけます。

「ちゅらゴンズ」には、そして、昨秋の沖縄パラダイスジャムに参加した現地の専門学校生が加わっています。

沖縄パラダイスジャムでは、昨年のSPAJAMファイナリストたちから、精鋭15名が招待選手として招かれ、地元の人たちとの混成チームで、お互いの学び合いで大いに盛り上がりました。

参照:パラダイスジャム2015

このとき生まれた交流から、現地に参戦したファイナリストの丹下さんの声がけとなり、今回のチーム結成につながったそうです。昨年のファイナリストたちは、SPAJAMをネクストクリエイターのコミュニティにうまく育ててくれました。

もう一方の「OKMTV」には、昨年、数十本のハッカソンを戦い抜いた歴戦のファイナリスト小林さんが参加。小林さんもその後、WEBメディアで話題になった作品を生み出すなど、活躍の幅が拡がっています。

▼好敵手の構図
今回も、IT企業のメンバーで結成されたチームが複数参戦しています。「UDEGE」、「第二宇宙速度」などは、アプリやデバイス開発で実績を持つ企業のメンバーで構成された強豪チーム。

一方、「Outer Inside」は、札幌のIT企業の新卒エンジニアのチーム。新社会人が、他のベテランチームにどう挑むのか、そして、北海道の若者たちと、沖縄の学生を含む「ちゅらゴンズ」との対決も、双方の腕比べが楽しみな構図です。

東北ゆかりのチームも2チーム。「はらぺこあかべこ団」は、赤べこの名のとおり、会津若松からの参戦で、会津大学の学生さんで構成されたチーム。会津大学では、学生さんたちが戦略的に全国のハッカソンに繰り出していて、今回のその一環だそうです。

「あいつつ」も、仙台と会津若松の若者によるチーム。メンバーが東京に就職したのを機に、東京での参戦となったようです。こちらも、学生チームと先輩となる若手社会人チームの東北対決が見ものです。

▼テーマは「不注意にそなえる」
東京B予選のテーマは「不注意にそなえる」。アイデアソンでは、“PCの電源アダプタの置き忘れ”、“ICカードの残高不足で改札にひっかかる”など、日常の様々が不注意から、多様なアイデアが生まれました。

SPAJAMのテーマは、毎回、解釈の自由度が高めなので、発想を発散させるブレストを多用するアイデアソンで、みんなでテーマの解釈の幅を拡げます。

ここから実際に開発するアイデアを拾うか、もう一度考え直すかはチームの自由。難しいところでもあり、楽しいところでもあります。

▼24時間開放だった東京B予選会場
東京B予選を行った株式会社ドワンゴでは、会場を深夜も開放してもらい、徹夜での開発も可能な環境をご用意いただきました。

2日間の短い期間ですが、ぶっ通しでやるには気力も体力も要するところ。休むタイミングと突っ走るエネルギーをどう配分するのかも、チームのパフォーマンス、ひいては成果物の質に影響しそうです。

今回は、9チーム中7チームが徹夜で臨み、開発に集中していました。

▼アイデアの幅と高度な実装力で魅了された成果発表会
成果発表会では、各チームのアイデアの幅と、高い実装力でハイレベルな戦いが繰り広げられました。

最優秀賞に輝いたのは新卒エンジニアチームの「Outer Inside」。

「iPost 〜Real Notification〜」という作品で、「ポストの蓋を開閉した際に、スマートフォンに通知と撮影した写真を送るアプリケーションを開発。手紙でのやり取りで起きる確認コストや、手紙の見忘れを、ポストの開閉で通知することによって解決する」というもの。

アイデアが決まってから、初日の夜にAmazonでポストを購入し、2日目の朝に受け取って、開発を進めたそうです。必要なものも即座に手配できるオンラインサービスは、ハッカソンでも便利です。

優秀賞は「第二宇宙速度」、「ちゅらゴンズ」、「UDEGE」の3チーム。「第二宇宙速度」は、会議の不注意をなくすアプリ、「ちゅらゴンズ」は友達と撮った写真で、納得のいく表情に差し替えができるアプリ、「UDEGE」は浮気がばれる不注意を防ぐアプリ・・・といった様子で、世の中の様々な不注意にそなえるアプリが勢ぞろいでした。

また、選外の作品からも、歩きスマホをしているとスマホ内で飼っているヒヨコが死んでしまうアプリなど、アイデアと実装の水準の高さが目立ちました。

▼4日後に作品をリリース
「ハッカソンで作ったアプリは、その場だけでのものでリリースされない」という点を、課題として指摘する声もよく耳にします。特に、ビジネス化の志向が強いハッカソンや、社会課題解決をうたったものなどは、作品のその後が気になる傾向も強そうです。

SPAJAMがユニークなのは、テーマがゆるい分、チームの創作意欲が自由に表現できるのか、作品のユニークさが光り、見る者に「このアプリ、実用化させてほしい!」と思わせるものが出てくる頻度も、高いように感じています。

チームのメンバーもそう思うのか、実際にその後、リリースに向かう作品も複数出てきます。

東京B予選でも、「ちゅらゴンズ」の作品が、予選の4日後に早々にリリースされました。ジドールというアプリです。成果発表会で使われたスライドも公開されています。

参照:ジドール ティザーサイト
参照:ちゅらゴンズ発表資料

▼経験差のある人々が一緒に競うということ
経験のある社会人とそうでない学生との差も垣間見えたのも、東京B予選の特徴でした。

個人的に感じたのは、ベースとなる技術力・表現力よりも、備える力。プレゼンの機器接続の確認や、説明の段取り、実機デモの端末の挙動など、ひとつひとつの準備の丁寧さが、やはり社会人チームのほうが上手だなという印象があります。

万全を期すためにできる備えは何か。奇しくも今回のテーマにも重なるような学びがあったようにも思います。

経験も地域も超えて競える環境を作れるというのは、ハッカソンのいいところでもありそうです。

東京B予選にご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

参照:SPAJAM2016東京B予選 結果

▼予選エントリーはまだ間に合う!(4月末現在)
東海、札幌、仙台、福岡、東京Dの各予選は、4月末現在でまだエントリー受付中!全国どこでも1か所で参加できます(希望者多数の場合は選考あり)ので、奮ってご参加ください!

参照:SPAJAM2016公式サイト

▼予選エントリーはまだ間に合う!(4月末現在)
東海、札幌、仙台、福岡、東京Dの各予選は、4月末現在でまだエントリー受付中!全国どこでも1か所で参加できます(希望者多数の場合は選考あり)ので、奮ってご参加ください!

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